D3Pオトメ部
2024.04.26 Fri 17:00
『DesperaDrops/デスペラドロップス』制作秘話 第五回「攻略」
※本記事は Nintendo Switch『DesperaDrops/デスペラドロップス』の基本的なゲーム攻略記事です。重大なネタバレはありません。
※制作秘話含むデスペラ関連記事はこちら
こんにちは、デスペラドロップスのディレクター、森田です。
このブログもはや五回目を迎えましたが、いつも僕が書きたいことを書いているだけで「いったい誰得?」となりつつあるので、今回は心を入れ替えてデスペラをプレイする為に有益な情報を紹介できればと思います。
内容的には今回のブログタイトルの通り『ゲームの遊び方』や『各エンディングへの到達方法』といった『攻略』的な情報となりますが、基本的にシナリオ的なネタバレはありませんし、もちろんプレイする楽しみを奪う様な内容にはしたくありませんので、具体的に『この選択肢を選べばいい』みたいな無粋なことを言うつもりはありません。その辺りは自由に楽しんでもらいつつ、お目当てのエンディングに到達するお手伝いができればと思っています。
もちろん「森田の手は借りぬ。自力で真相ルートに到達してみせる!」という心意気のある逃亡者の方は、今回の記事には『見出し』をつけてありますので、気になる箇所だけ拾い読みしていただいても構いません。
<注意事項>
今回の記事はソフトのバージョンが『Ver.1.0.3』の最新版にアップデートされていることが前提となっています。それ未満のバージョンでは一部の機能が使用できませんので、最新版にアップデートしてからプレイすることを推奨しています(背景も少しパワーアップしていますし……)。
» アップデート(ソフトの更新)方法はこちら
<目次>
- 選択肢について
- 好感度について
- 犯罪度について
- ミッションモード
- 個別ルートへ行く条件
- 個別ルートの『ハッピーエンド』と『バッドエンド』について
- 真相ルートへ行く条件
- フローチャートについて
- サイドエピソードについて
- 次の選択肢までジャンプについて
そもそも『遊び方』と言ってもデスペラにはそんなに難しい部分は無いのですが、最近のゲームには紙の取扱説明書が付属しないのが基本となってしまいましたから、本来であればゲームの中に入れておくべき情報もあったのかもしれません……そこまで複雑なゲーム性ではないとはいえ、それでも分かりにくい部分があったかもしれませんからね。なので、この記事があなたの逃亡生活の助けになれば幸いです。
今回はいつもと違って、あまり無駄な情報が無いので、さっくり読める安心な内容となっています(いつもそう言っていますが)。
……というか、この内容こそ第一回目にやれよと、思わなくも無いですよね。僕はそう思いました。
ということで、スタートです!
選択肢について
デスペラドロップスはゲーム中の『選択肢』を選ぶ事でイベントが分岐したり、キャラクターの『好感度』が上昇したりする、一般的なノベルゲームのスタイルとなっています。
一度選んだ選択肢には『チェックマーク』が付きますから、周回プレイをする時に他の選択肢を選んでみるのも面白いと思います。というか、中にはヘンテコな展開もあったりしますので、ぜひ色々と見てもらえると嬉しいですね。
選択肢を選んで『好感度』が上昇した場合は、画面の左下にそれぞれのキャラクターのイメージカラーの『羽根』が舞い上がります。見たら分かるとは思いますが、羽根の数が多いほど、多くの好感度が上昇したことを表しています。
選択肢によっては複数のキャラクターの好感度が上昇する場合もありますが、好感度が下がる選択肢はありませんので何も恐れる必要はありません。ただし、好感度が上がらないという選択肢はあります。その場合は羽根のエフェクトが表示されませんのでご注意ください。
好感度について
好感度はそれぞれのキャラクターとの親密度を表しています。
Xボタンを押して表示されるメニュー画面で、それぞれのキャラクターの顔アイコンの下にある『赤いゲージ』が現在の好感度になります。
基本的に、好感度が一番高いキャラクターの個別ルートに進むことになりますので、攻略したいキャラクターの好感度については時々、チェックする事をオススメします。
犯罪度について
「犯罪度って何?」って思うかもしれませんが、犯罪度は主人公だけが持っている特別なステータスです。メニュー画面で主人公の顔アイコンの下にある『青いゲージ』がそれで、犯罪行為やそれに準ずるような選択肢を選んだ際に上昇するパラメータとなっています。
ストーリー中の一部の選択肢や、ミッション中の選択肢を選ぶことで、画面左下に『黒い羽根』のエフェクトが表示される時がありますよね? 白い羽根が黒く染まりながら消えていくあのエフェクトです。
この黒い羽根が表示された時に主人公の犯罪度が上昇しているのです。もちろん羽根の数が多いほど、より多くの犯罪度が上昇していることになります。
ミッション中では『仲間に指示を出す』という犯罪行為をしている性質上、ミッションを進めるだけでも少しずつ犯罪度が蓄積していきますが、ストーリー中の選択肢でも、選択する内容によっては黒い羽根が出現する場合があります。
「ところでこの犯罪度って何のためにあるの?」と思うかもしれませんが『真相ルート』へ到達する為に必要なステータスとなっています。真相ルートに到達する為には、主人公ひとりだけがいつまでもキレイなままではいられない……仲間と一緒に時には罪を犯し、汚れることさえも厭わない。そんな覚悟が必要となるのです。
ということで、時々メニュー画面を開いて、自分の『罪深さ』を確認してみてください。
ミッションモード
ミッションモードに関してはたとえ間違っても何度でもやり直しできるので、頑張ってください! としか言いようがないのですが……。とにかく画面をよく見て、状況判断をしっかりとすれば、クリアは可能です。最悪、全部の選択肢を試してもいいですし……。
ただ、気をつけたいポイントは『タイムゲージ』です。
時間制限についてはちょっと意地悪な造りになっていまして、間違った選択肢をした場合でもゲームオーバーにならずにミッションがそのまま進む場合があるのですが、実は『タイムロス』をしたという事で『タイムゲージ』が余分に減少しているのです。ゲージを見ていればグングン減るので分かると思いますが……。
なので、ここから先はどうやっても『タイムオーバー』になってしまうという場合は、素直に『ミッションの最初に戻る』を選んだ方がよろしいかと思います。
あと、これは『Ver.1.0.3』のアップデートで追加した機能なのですが、一度でもエンディングまでクリアしていれば、それ以降のプレイではミッションをまるごと『スキップ』することが出来るようになっています。
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周回プレイで「とにかくイベントの差分を見たい!」「お話だけを楽しみたい!」という時は、ミッションをスキップしていただいても構いません。その場合、ミッション中に加算される主人公の『犯罪度』は『最大値』が加算されるようになっていますので、ミッションをスキップしても『罪を犯さなかった』ということにはなりませんので、あしからず。
個別ルートへ行く条件
各キャラクターの個別ルートに行く条件はとてもシンプルで『好感度が一番高い』という事です。
『一番高い』のが条件ということは、全員の好感度がどんなに低かろうが、その中で一番好感度が高いキャラクターのルートが選ばれるということです。ですから基本的には誰の個別ルートにも到達しないということはありません。
また、好感度が一番高い相手が複数いた場合は、
という順番で選ばれますので、あまりに僅差だと意図せぬルートに入る場合もありますので、お目当ての相手がいる場合は明らかに一番高くしておくことをおススメします。
え? この優先順位はどうしてかって? それは……ハミエルの優先順位が一番低くなっている時点で察してもらえればと思います。
個別ルートへは、共通ルートの最後のシーンから自動的に分岐します。特にインフォメーションも無くストーリーの流れでそのまま個別ルートへ突入しますが、明らかに『個別ルートに入っただろ!』という展開なのでさすがに気づくとは思います……。
でも、ここまで随分と長い共通パートを体験してきたでしょうから、どうにも確信が持てないかもしれませんね……。でも大丈夫! 各話ごとに表示される『エピソードタイトル』が個別ルート専用に変化しますから見逃すことはないと思います。
そもそもメニュー画面を開いたら、他の仲間たちはみんな『おねんね』していますから、一目で分かりますしね。
個別ルートの『ハッピーエンド』と『バッドエンド』について
各キャラクターの個別ルートの最後には『ハッピーエンド』と『バッドエンド』があります。それぞれのエンディングに到達する条件ですが……。
・好感度が『80%未満』:バッドエンド
となっています。
好感度がメーターになっているので80%と言われても分かりにくいと思いますが、キャラクターの顔アイコンが『目を閉じた笑顔』という最上級の笑顔になっていれば好感度が80%以上ある証です。この笑顔が見られたらハッピーエンドに突入するのは確定です!
ちなみに個別ルートにさえ入ってしまえば、必ずハッピーエンドもバッドエンドも、どちらのエンディングも狙うことが可能となっています。もちろん共通ルートで好感度をたくさん上げていた方がハッピーエンドに到達するのは楽なのですが、好感度がメチャクチャ低い状態で個別ルートに突入したとしても、最低限のボーナスポイントが付与される作りになっていますので安心して突き進んでください。
真相ルートへ行く条件
おそらくこの『真相ルート』へ到達するのが一番分かりにくい……というか特殊な構成になっています。
分岐するポイントはキャラクターの個別ルートへ分岐するのと同じシーンとなっていますが、『真相ルートへの条件を満たしている時』だけシナリオの流れが若干変わり、以下のような選択肢が表示されます。
つまり、この選択肢が表示されるということが、真相ルートに行く条件を満たした証、ということなのです。
この選択肢が現れない場合は真相ルートに進む条件に到達しておらず、通常通りに一番好感度の高いキャラクターの個別ルートへと自動的に分岐します。
ちなみにこの選択肢で『みんなと合流できるのを待つ』を選んだ場合も、一番好感度の高いキャラクターの個別ルートへと進むことになります。「そう何度も真相ルートにばかり行っていられない!」という時は『みんなと合流できるのを待つ』を選んでください。
それでは、肝心の真相ルートへ進むための『条件』なのですが……
② 主人公の『犯罪度』ゲージが『70%』以上ある
③ 各キャラクターの『好感度』ゲージがそれぞれ『25%』以上ある
という複合的な条件となっています。少しややこしかったかもしれませんね。
『①どれか一つでも個別ルートのエンディングを見ている』というのはそのままの内容なので問題無いと思います。誰でも良いので、ハッピーエンドでもバッドエンドでもいいから、一つでもエンディングを見ていれば条件クリアになりますのでそこまで難しくないでしょう。
逆にいえばどんなに頑張っても初回から真相ルートには辿り着けないという、ちょっと意地悪な仕様になっているということです。これは完全に作り手のエゴではありますが、ある程度キャラクター毎の物語を体験してもらって、それぞれのキャラクターたちにしっかりと思い入れを持った状態で真相ルートを体験して欲しかった……ということなのです。だって、その方が絶対に楽しんでもらえると思ったので。
ということで、かなり緩いとはいえデスペラで唯一の攻略制限のような物なのですが、ご了承ください。
『②主人公の犯罪度が70%以上』と、『③各キャラクターの好感度が25%以上』という条件は、デスペラでは犯罪度や好感度が数字では表現されていないのでちょっと分かりにくいかもしれませんが、それぞれのゲージが以下の画像よりも溜まっていれば条件クリアとなります(……としか言いようがない)。
実は主人公以外のキャラクターは、顔アイコンがよく見ると『微笑(口元だけ微笑み)』に変化しているのですが……これは自分で作っておいてなんですけど、さりげなさすぎて誰にも分からなかっただろうな、と反省しています。
もちろんゲージの量が多い分には何の問題もありませんが、誰か一人でも好感度が25%を下回っていると真相ルートへは行けませんので、あまりギリギリにならないように少し余裕を持って犯罪度や好感度を溜めておくことをおススメします。
この真相ルートに行くための条件というのは、要するに『主人公自身が、自分も罪を犯して汚れる覚悟』をした上で、仲間全員ともきちんと『信頼関係』を築いている……という事になります。言葉にすれば簡単な話なのですが、数値にするとなんだか複雑に感じてしまいますよね。
それに、主人公の犯罪度が『70%』と言うと、なんだかものすごい極悪人になってしまったような気もしますが、あくまで主人公の基準での犯罪度……とでも考えていただければいいかなと思います。
フローチャートについて
フローチャートはゲームの進行に合わせて横にシーンを表すアイコンが並んでいき、ストーリー全体を確認することができる機能です。
プレイ中に選択した選択肢は色が変わり(未選択はグレー表示)、キャラクター毎に分岐するイベントも選択したものだけが表示されますので、まだ見ていないイベントや未選択の選択肢をプレイするのに役立ててもらえれば嬉しいです。
選択肢を選んだ時に誰の好感度がどれくらい上昇するのかを『羽根のアイコン』で表現していますので、きっとキャラクター攻略にも役に立つと思います。
また、『シーンジャンプ』という機能を使えば、選択したシーンからプレイすることができますから、お気に入りのシーンを何度でも楽しむことが出来ます。ただ、このシーンを表すアイコンが全部で1000個くらいあるので、お気に入りのシーンを探すのも一苦労かもしれませんが……そこは気合と根性で乗り越えてもらえればと思います!
ちなみにシーンジャンプをした場合は、キャラクターの好感度や犯罪度の数値は『最後にそのシーンを通過した時』の状態となりますので、前のシーンに戻ったら「好感度が下がった!」とビックリしないようにご注意ください。『好感度をそのままで過去に転生!』みたいなチート能力はこの主人公にはありませんので……。
サイドエピソードについて
サイドエピソードは『Ver.1.0.2』のアップデートで追加された機能です。これは個別ルートで特定のシーンを通過すると、チャート上にミニシナリオが表示されるというオマケ機能です。
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普通にシナリオをプレイしている限りは主人公の目線だけにこだわりたかったので、わざわざチャート画面から見に行くという少し面倒な仕様となっていますが、普段は語られない彼らの心情を垣間見ることができます。
画面の左上に『サイドエピソードが開放されました』というインフォメーションが表示されたら、チャート画面を確認してください。『SIDE EPISODE』という分岐したシーンがこっそりと増えているはずです。
このシーンアイコンを選択すると、主人公以外のキャラクター目線で語られるショートストーリーを読むことができます。
※サイドエピソード追加箇所は、各キャラにつき1ヶ所(ハミエルのみ2ヶ所)です。
※『Ver.1.0.3』にアップデートする前に該当シーンまで進めていた場合は、アップデート後に自動的に解放されていますので確認してください。
次の選択肢までジャンプについて
基本機能の一つである『次の選択肢までジャンプ』は、初回プレイではあまり使用しないと思いますが、周回プレイをする際には本領を発揮する機能だと思います。
デスペラは『ZLボタン』を押しても、それなりに早いスキップ(早送り)が可能なのですが「ええい、それでもまどろっこしい!」という時には『Yボタン』を押せば、なんと『次の選択肢』あるいは『次の章の冒頭』まで一気にジャンプしてしまうという、ノベルゲームの作り手としては恐怖さえも感じる超高速スキップ(というかワープ)機能があるのです。
原則としてジャンプする範囲に『未読』部分があると使用できないのですが、コンフィグの『未読でもスキップ』がオンになっていると、問答無用でどんどんジャンプしてしまいます。まぁ『未読でもスキップ』なので当然なのですが……うっかり見ていなかったシーンまでジャンプしてしまわないように、使用の際はご注意ください。
『ミッション中』や『これ以上スキップしたらエンディングになってしまう』といった特定のシーンでは使用できませんのでご了承ください。
また、ジャンプした範囲に『未開放の用語集』があった場合、用語集が開放されませんので未読部分をジャンプする場合は気を付けてください(そんな事をする人はあまりいないと思いますが)。
たぶんこの機能を本気で使うとなると『次の選択肢までジャンプ』→『選択肢で止まる』→『選択肢を選ぶ』→『すかさず次の選択肢までジャンプ』→『※永遠に繰り返す』というかなり作業っぽいプレイとなってしまうと思うので、いったい自分が何をしているのか見失う恐れもありますから、気をしっかり持ってください。
……ということで、デスペラの攻略の手がかりや、分かりにくかった機能の紹介をさせていただきましたがお役にたてたでしょうか?
僕は、なるべく説明することを無くして『感覚で遊べる』ものを作りたいと思っているのですが、どうしても説明が足りない部分、あるいは分かりにくい部分があったかもしれません。
好感度や犯罪度を数字ではなくゲージ表示にしたのも、ゲームのキャラクターとはいえ、人の心や感情を表す部分を数値化したくなかったからなのですが、いざ説明しようとすると難しいですね……結局「この画像ぐらいのゲージの量にしてください」という、なんだが目分量みたいな説明になってしまいましたが、そのアナログ感もまたデスペラの味かなと思っています。
真相ルートにしても「おお、気が付いたら真相ルートに入っている!」と驚いて欲しかったので、あまり具体的な情報は出さないようにしていたのですが、そもそも辿りついてもらえないと本末転倒ですよね。
今回の記事を手掛かりに、一人でも多くのユーザーさんがデスペラを隅から隅までしゃぶりつくしてくれることを祈っています。
ということで、またお会いしましょう!
(今回はいつもの半分くらいの文字数で書けました! 快挙!)
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