D3Pオトメ部
2025.05.27 Tue 19:00
【Steam(PC)版発売!】『DesperaDrops/デスペラドロップス』制作秘話 第六回「移植」

こんにちは、デスペラドロップスのディレクター、森田です。
すっかりご無沙汰しております。お元気ですか?
本日よりSteam版『DesperaDrops/デスペラドロップス』が配信開始となりました!
Nintendo Switch™版の発売から約一年半という期間が空いてしまいましたが、いよいよパソコンでも逃亡生活ができるようになりました!
▼Steam(PC)版はこちら
https://store.steampowered.com/app/3291080/DesperaDrops/
……とはいっても、このブログを読まれている方はきっとNintendo Switch版をプレイしてくださったはずだと信じています。
それでも、Steam版がどんな内容なのか気になる……という方もいるかもしれませんので、軽くご紹介させてもらおうと参上した次第であります。
基本的にゲーム内容は既に発売されているNintendo Switch版と変わっていません。
移植ですからね。追加シナリオとかを期待された方がいたら申し訳ないのですが、ゲーム内容はオリジナル版の完全移植となっていますので、Steam版ならではのちょっとした特徴やポイントのご紹介となります。
エクストラコンテンツ

Nintendo Switch版ではDLC(ダウンロードコンテンツ)として有料配信されていた追加エピソードが、Steam版では「EXTRA CONTENT」として最初からゲーム内でセットになっているという大盤振る舞いです!
今回のSteam版で初めてデスペラをプレイする方は、メインストーリーと後日談エピソードをまるっとお楽しみいただくことができます。
本編を未クリア状態でも始めることが出来てしまいますので、プレイの際はご注意ください。(※プレイ時に注意書きが出ます)
パソコンでプレイできる!
最初のご挨拶にも書いたとおりSteam版はパソコンや、Steam Deckといったモバイル型PCでプレイすることになります。
なので、パソコンのキーボードやマウスを使っての操作が基本となります。

もちろんノートパソコンでも大丈夫。
デスペラはノベルタイプのゲームなので、そこまで高性能なゲーミングPCじゃなくても割とサクサクとプレイすることができます。ゲーム機のようなお手軽さはないかもしれませんが、普段パソコンでゲームをプレイする人にとっては快適なんじゃないかな、と思います。
あと、実に個人的な話になりますが「Nintendo Switch Lite」しか持っていない僕にとっては、少し大き目なパソコンの画面でプレイできるというのは大助かりなのです!
「Nintendo Switch Lite」はコンパクトで、お手軽で、可愛らしくてとても気に入っているんですけど、年齢的に小さな文字を読むのが少々辛く……いや、まぁ、実際はそんな事ないんですけどね! デスペラは極力小さな文字は使わないように画面設計をしていますから……。とはいえ、たまには大きな画面で見たくなった場合にはこれが助かるのです。
操作方法が選べる
Steam版は、パソコン、あるいはSteam Deckといった携帯型PCでプレイしやすいように操作方法を調整してあります。
基本がパソコンなので、マウスだけ、キーボードだけでも操作することが可能ですし、ゲームコントローラーを接続すれば、ゲーム機のような感覚でプレイすることもできます。
マウスとキーボードを同時に使ってもいいですし、プレイヤーさんの環境、好みに合わせて、お好きなプレイスタイルでお楽しみいただけます。
特別難しい設定する必要はなく、普段使っているマウスやキーボード、あるいはUSBやBluetoothで接続されたゲームコントローラーがそのまま使えます。
また、ちょっとした追加機能として、MENUボタンの横に「f」と書かれた小さなボタンがありますが、これを押すと画面の下にショートカット用のファンクションボタンを表示することができます。

これはマウスだけでも操作しやすいように追加された新機能となります。
本当は画面上にあまり余計なものを表示したくないのですが、クイックセーブやクイックロードといった機能を使うのに、いちいちメニューとかを開く操作を挟んだら、ぜんぜんクイックじゃないじゃん!……となってしまうので苦肉の策です。
もちろん「F1」キーや「F2」キーを押せばクイックセーブ、クイックロードが出来ますので、気になるなら「f」ボタンを押して非表示にしておけばジャマにもなりません。お好みで使ってもらえればいい機能となっています。
実績機能
これはSteamというプラットフォーム固有の機能なのですが、ゲームの進行によって集めることができる、いわゆるトロフィーのようなものですね。デスペラでは全部で37個あります。

「プロローグをクリア」とか「ミッションをクリア」といったタイミングで解放されていくコレクション要素で、この実績が集まることによってゲームの内容が変わる訳じゃないので、完全なおまけ的な機能なのですけれど、こういう目に見える実績があるのはちょっとプレイのモチベーションになって良いなぁ、と思います。
フルコンプしたのが分かりやすいですからね。
デスペラはノベルタイプのゲームなので、実績を集めるのもそんなに大変ではありません。普通に全ルートをクリアすれば37個集まる親切設計です。ゲーム攻略に詰まったら当ブログの攻略記事もチェックしてください。
日本語/英語切り替えが可能
これを最初に紹介しろという気がしますが、Nintendo Switch版との最大の違いは、日本語と英語の言語切り替えができる点になります。
むしろ、これこそがSteam版の一番の売り、といっても過言ではありません。
既にデスペラは「日本版」と「海外版」がリリースされていますが、その二つを合体させたようなものだと思ってください。
「CONFIG」画面に新たに追加された「言語の切り替え」という項目で、ゲーム中の好きなタイミングで日本語と英語を切り替えることが出来ます。

切り替わるのはUI全体や、メッセージやスマホ画面などのテキスト部分で、音声は日本語のままとなっていますので、逃亡者たちのあのゆるいノリはそのままですから安心です。
ひとつ注意点があるとすれば、主人公の名前を変更した場合、その部分だけは切り替わらないで、入力した言語の名前が表示されるようになっています。
こればかりは言語切り替えの宿命でもありますので、どうかご了承ください。
実は、それを回避する方法として、名前入力時に日本語と英語の両方で入力させるという、お役所の書類作成みたいなことをさせるという方法もあったのですが、これからゲームを始めるって時にあまり余計なことはしたくなかったので……。
もちろん、主人公の名前を変更しない場合は、日本語だと「ミカ」、英語だと「Mika」と表示されます。名前カスタム派の方はゴメンナサイ!
そして、実際のアドベンチャー画面の見た目はこんな感じです!

英語になると、意味は分からないですけれど、なんだか格調高くなった気がします。
キャラクターたちの台詞や、吉村さんの素敵な地の文がどんなふうに英語に翻訳されているのか確認するのも面白いかもしれません。
もしかしたら、ちょっとした英語の勉強になるかも……と思いましたが、よく考えたら、みんな逃亡犯ですからね。「私は誰も殺してなんかいません!」なんていう英語を覚えたところで、まず使う機会はないでしょうけど、もしもの時には役に立つはずです。
それから、やっぱり気になるのはカミュがテンパった時のあの語尾とかが、どう英語になっているのか……ですよね。

実際はこんな感じになっています。
英語なのでなんかカッコよく見えてしまうのでアレなのですが、よく見ると最後の方がグチャグチャとなっています。
そもそもこれって、英訳することを考えてない表現だったので、英語版でプレイする方が普通にただの誤字だと思ったらどうしよう……と、今さらながらに不安になったりします。
それにしても、漢字カタカナひらがなだけでなくアルファベットまで織り交ぜて使える日本語って便利だなぁ、と再認識。まぁ、正しい使い方じゃないですけどね。
ちょっとしたチューニング
あとは全体的に気になった細かい演出などを少しだけチューニングしています。
ただ、これに関しては本当に細かすぎて、たぶんNintendo Switch版をプレイした方にとっては、難易度の高い間違い探しみたいな調整となっています。
普通にプレイしたら気づかないかもしれませんが、そもそも大幅に追加要素があったりすると、オリジナル版をプレイしてくださった方にも申し訳ないので最小限にしています。
ちなみに演出的に調整したシーンとしては、例えば以下のシーンなのですが……何が変わったか分かりますかね?

……ということで、Steam版デスペラの紹介は以上になります。
今回、Steam版を開発するにあたって、チェックも含め、何周か通しプレイをしたのですが、久しぶりにあの憎めない犯罪者たちと逃亡が出来て楽しかったですね。いや、ホント。
まぁ、僕が楽しめちゃう段階で乙女ゲームとしてどうなのだろう……と思ったりしない事もないのですけど、それは今さら……ですしね。
ということで、今回のSteam版のリリースを機に、今までプレイしなかったような方も遊んでくれると嬉しいな、と思っています。
普通はこういう紹介ブログを書いたら、商売っ気を出して「ぜひ皆さんもSteam版もプレイしてくださいね!」って言うのが正しいのでしょうけど、Nintendo Switch版をプレイしてくださった方にそれを言うのも違う気がしますので、もし周囲にNintendo Switchは持っていないが、パソコンでゲームをしているという人がいれば(いるのかな?)、ぜひおススメしてもらえると嬉しいです!
という事で今回はここまで!
次回は……やっぱり「逃亡開始記念日」ですかね。そんな事を言うと自分の首を絞めることになるのだけど……たぶん、そう言っておかないとサボってしまいそうなので、過度に期待しない程度にお待ちいただければと思います。
それでは、また。
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